あらすじ

 とある田舎の湖畔に位置するソーリン家の地主屋敷に、男女が集う。

始まるのは、劇作家を志す青年で、有名女優アルカージナの息子トレープレフが作る

新たな試みに挑む舞台。それは女優を目指す少女ニーナを主役に、幕を開ける。

しかし、その上演は"お遊戯"という扱いをされ中断してしまい、それから彼らの歯車は狂い出していく。アルカージナの愛人で著名な劇作家トリゴーリンに憧れを抱き

少しずつ惹かれていくニーナ。トレープレフはニーナの心を取り戻そうとするが、

ニーナはトリゴーリンと共にモスクワへ行ってしまう。

 

 2年後、再びソーリン家に引寄せられるように集まった人々。家には楽しげな声が響く中、

トレープレフは自室で一人仕事をしていた。そこへ突如現れたニーナだったが、少しすると

引き止めるトレープレフを振り切り、家を出て行ってしまう。

やがて、屋敷の人々は破裂音を耳にする。